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偽造免許証で口座詐取容疑 杉本健多容疑者(36)と増子恵多容疑者(32)ら5人逮捕 愛知県警

架空の氏名を記載したうその運転免許証を使い、口座を開設したとして、男5人が逮捕されました。 有印公文書偽造などの疑いで逮捕されたのは、千葉県市川市の杉本健多容疑者(36)と=埼玉県上尾市の増子恵多容疑者(32)ら男5人です。 警察によりますと5人は、去年12月、架空の氏名を使...

月曜日

みずほ行員、パズルのような“セコい内職” 使用済み切手かき集め…日本郵便担当者も驚く手口

 古今東西、さまざまなデザインが存在する切手は世界中の愛好家を魅了してきたが、記念切手でもないただの使用済み切手をここまで熱心に集めた男は世界に2人といないだろう。消印が押されて使えなくなる使用済み切手を二束三文でかき集め、きれいな部分を貼り合わせて「リサイクル」し、本物と交換していた銀行員が、詐欺と郵便法違反の容疑で警視庁に逮捕された。作製の苦労の割に実入りの少ない“内職”の実態とは。  平成28年10月、東京都内の郵便局で、交換用に差し出された切手が、局員の手元で突然、バラバラと崩れ始めた。切手の額面は350円で30枚。台紙に貼られていたため、局員が水に漬けてはがそうとすると、切手一枚一枚がさらに複数の破片に分裂したのだ。分析したところ、使用済み切手の消印を押された部分を切り取り、別々に貼り合わせたものだと判明した。  さかのぼること数日。9月30日昼前、東京都千代田区のオフィスビル内に入る郵便局周辺の防犯カメラが、1人の男の姿を捉えていた。男は台紙に貼った350円切手30枚をおもむろに取り出し、交換を依頼。チェックする郵便局員の目も欺き、まんまと1万500円分の切手と交換して去っていった。  警視庁丸の内署は、防犯カメラの画像などから男を特定。郵便法違反と詐欺の容疑で、みずほ銀行行員、小林孝史容疑者(57)=東京都豊島区西池袋=を逮捕した。「間違いない」と容疑を認めているという。  日本郵便によると、切手を交換する場合、1枚につき5円を手数料として徴収するが、高額の切手を細かくしたり、細かい金額をひとまとめにしたりするなど、依頼されることは多いという。日本郵便の担当者は「切手は金券と同じなので、窓口でもかなり入念にチェックする」と話す。切手の周りのギザギザ部分がきちんと残っているかや、図柄がきれいな形で残っているかを厳しく確認するという。  担当者は「『破れてしまったので交換してほしい』という申し出はたくさんあるが、図柄がきれいに残っていないと交換に応じることは少ない」と説明する。しかし、小林容疑者はそうしたチェックを突破して本物と交換することに成功した。  方法は言われてみれば実に簡単だ。消印が押された仕様済み切手を大量にかき集めて、消印のスタンプが付いていない部分を巧みに切り取り、パズルのように組み合わせて“本物”に仕立て上げる。日本郵便の担当者も「そんな方法があるとは思わなかった」と驚く。  捜査関係者によると、小林容疑者はインターネットオークションを通じて安く大量に使用済み切手を調達していたとみられる。実際にオークションサイトには、「仕様済み切手359枚 350円」など、1枚1円以下で出品されており、原価は安く抑えることができる。小林容疑者の逮捕に伴い、丸の内署が行った家宅捜索で大量の使用済み切手や偽造した切手、カッターやはさみも見つかっており、自宅が“密造工場”となっていたようだ。  別の郵便局でも同様の手口で交換された偽造切手が見つかっており、丸の内署が関連を調べている。とはいえ、仕入れから消印の切り取り、本物のように組み合わせる“労力”を考えると、あまりに実入りが少ない。捜査関係者は「小遣い稼ぎだったんだろうが、なぜやろうと思ったのか」と首をかしげる。

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