ＪＡＸＡ職員が架空発注で９７万円だまし取る 詐欺容疑で逮捕 宮城県警

宇宙航空研究開発機構（ＪＡＸＡ）のロケットエンジン研究費をだまし取ったなどとして、宮城県警捜査２課と岩沼署は１４日、ＪＡＸＡ宇宙輸送ミッション本部宇宙輸送系推進技術研究開発センター（宮城県角田市）の主任研究員、須浪徹治容疑者（４６）＝同県名取市＝と自称派遣社員、西村風歌容疑者（２５）＝東京都府中市＝を詐欺容疑で逮捕した。 　容疑は、同センターでロケットエンジンの研究開発を担当する須浪容疑者が２０１０年１２月、熱力学データのプログラムの更新を、西村容疑者が代表になっているデザイン会社に発注。ＪＡＸＡに１１年４月、同社の口座に約９７万円を振り込ませ、だまし取ったとしている。 　県警によると、ＪＡＸＡと同社には０９年から２６件、計約９００万円の契約があり、プログラムなどは納入されていた。しかし県警は、同社は会社としての実体がなく、作業能力もないとみており、プログラムの入手先を調べている。須浪容疑者は容疑を否認。西村容疑者は「須浪容疑者の指示に従った」と話しているという。（毎日新聞）