民事訴訟の代理人となった会社から多額の現金をだまし取ったとされる事件で、詐欺容疑で逮捕された福岡県弁護士会所属の弁護士、高橋浩文容疑者(51)が、別の会社からも仮処分申請の保証金名目で約1億6000万円をだまし取った疑いがあることが、毎日新聞の取材などで分かった。逮捕容疑となった事件も同様の手口で約1億7000万円をだまし取ったとされるが、いずれも仮処分は申請していなかった。
仮処分申請の手続きは専門性が高く、福岡地検特別刑事部は、高橋容疑者が一般にはなじみの薄い手続きを持ちかけ、相次いで現金をだまし取っていたとみて余罪を追及している。
毎日新聞の取材に応じた福岡市博多区の50代会社社長によると、09年5月、知人に紹介された高橋容疑者を代理人に約3400万円の損害賠償請求訴訟を福岡地裁に起こした。昨年7月ごろ、高橋容疑者から「訴訟では解決に時間がかかるので仮処分申請し、相手方の銀行口座を差し押さえましょう」と持ちかけられた。
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