国民健康保険の海外療養費をだまし取ろうとしたとして、警視庁組織犯罪対策1課は27日、杉並区下高井戸2、バングラデシュ国籍の調理師、エムラン・シャフィウル容疑者(41)を詐欺未遂の疑いで逮捕したと発表した。
逮捕容疑は、バングラデシュに一時帰国した10年5〜9月、現地の病院で腸チフスによる心臓疾患のために2カ月にわたり入院や通院治療を受けたように装い、虚偽内容の診療内容明細書などを添付して11年6月に杉並区役所に療養費計97万円の支給申請をしたとしている。
組対1課によると、エムラン容疑者は「知人から海外療養費の仕組みを聞き、もらえればもうけものと思った」と容疑を認めている。
05年に来日し、09年に日本の国民健康保険に加入していた。
杉並区には同時期に別のバングラデシュ人の男(51)が療養費を申請しており、入院先が別の病院にもかかわらず添付された診療費明細の書式が同じだったことから区職員が不正に気付いた。
国際刑事警察機構(ICPO)を通じてバングラデシュ側にも捜査共助を要請していた。
2012-07-28 11:14 (毎日新聞)
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