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土曜日

離島狙う 手渡し詐欺

五島署と県警捜査2課は8月10日、五島市の女性(69)から金をだまし取ろうとしたとして、千葉市若葉区の無職遊佐正樹容疑者(26)を詐欺未遂容疑で逮捕した。

遊佐容疑者は同じ女性から500万円をだまし取っていたとして、同31日に今度は詐欺容疑で再逮捕された。

「うそをついて証券を買ったので違法になりますよ。

警察沙汰になりますよ」「とりあえず500万円を払ってもらえば解決する」などと、うそを言って呼び出したという。

県警への取材によると、遊佐容疑者は現金の受け取り役だったことを認め、新幹線や特急列車を乗り継いで長崎に来たと供述している。

長崎港からジェットフォイルで五島市の福江港を訪れ、桟橋で待ち合わせた女性から現金を受け取ると、折り返しの便で帰っていったという。

捜査2課によれば、今年1月から8月末までに県内で起きた手交型詐欺は12件で、昨年1年間の4件をすでに大きく上回っている。

昨年、離島での被害はなかったが、今年は12件のうち半数が離島で起きている。

電話をかけてくる人物は「私も遠くから行くので、近くまで持ってきてください」などと要求する。

桟橋や空港まで指示した額の現金を持ってこさせ、手渡しで受け取ってすぐに立ち去る手口が多いという。

この手口の詐欺が増えている背景には、犯罪収益移転防止法で口座売買の取り締まりが厳しくなったことがあるようだ。

通帳の入手が難しくなった犯罪組織が、振り込め型から手渡し型に手口を切り替えている、と県警はみる。

県内で今年に入ってからの手交型詐欺の被害は1億1600万円余にのぼり、全国的にも増えているという。

受け取り役は犯罪組織の上部の人物とは面識がなく、受け取った額の数%が報酬となる契約をしていることが多いという。

組織内では、連絡に複数の転送電話サービスが契約された電話を使ったり、現金の受け渡しにはコインロッカーを利用したりしているため、末端の受け取り役を逮捕しても、犯罪組織の上部まで捜査を広げるのは困難だと捜査関係者は話す。

県警は「詐欺には新しい手口が次々に出てきている。

甘い勧誘がきたら必ず立ち止まって疑うようにしてほしい」と注意を呼びかけている。

(河合達郎)

2012-09-08 11:35 (朝日新聞)

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