なりすまし詐欺で現金400万円をだまし取ったとして、広島、山口、大阪など9府県警の合同捜査本部は3日までに、住所不定、無職藤之原佳尚(33)、佐賀市金立町、内装工江口徹(26)の両容疑者を詐欺の疑いで逮捕した。
さらに岡山市北区今1丁目、無職中野明被告(28)=覚せい剤取締法違反罪で起訴=を、同じ詐欺容疑で再逮捕した。
合同捜査本部の調べでは、3人は共謀。
5月9日、京都府内の無職男性(71)方に息子を装って電話し「女を妊娠させた。
示談金を振り込んでほしい」とうそを言い、400万円を指定した口座に振り込ませ、だまし取った疑い。
中野容疑者は黙秘し、他の2人は容疑を否認しているという。
合同捜査本部は、3人は詐欺グループのメンバーで、被害者方に電話する「掛け子」とみている。
大阪府内のマンションを拠点に高校の卒業名簿を悪用するなどし、グループによる被害は全国で約230件、総額5億6千万円に上るとみて捜査している。
大竹署などが3〜7月、広島県内などでなりすまし詐欺に関与したとして、現金の受け取り役や引き出し役とみられる、20代の無職男3人を相次いで逮捕。
その後の捜査で、藤之原容疑者らが浮上したという。
2012-09-04 00:00 (中国新聞)
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