私立大医学部への裏口入学を持ちかけ、受験生の母親からあっせん料名目で300万円をだまし取ったとして、大阪府警天王寺署は25日、京都市東山区、自称学習塾代表小崎信男容疑者(68)を詐欺容疑で逮捕した。
この母親から、ほかに5大学の医学部へのあっせん料や架空の投資話で金を詐取した疑いもあり、同署は、被害額が計約1億6000万円に上る可能性があるとみて裏付けを進める。
発表では、小崎容疑者は2月、医学部の受験に失敗した長女を持つ府内の母親(45)に「必ず辞退者が出るので、繰り上げ合格させる。
教授に働きかける金が必要」などと持ちかけ、2回にわたって計300万円を詐取した疑い。
容疑は否認している。
長女は6大学の医学部を受験したが、全て不合格。
その後、母親は知人から「医学界に顔が利く」として小崎容疑者を紹介され、すべての大学へのあっせん料などを支払ったという。
小崎容疑者は1994年に大阪大大学院を修了し、医学博士号を取得。
医学部志望の受験生を指導する学習塾の代表を名乗り、「これまでに521人を合格させた」などと話して信用させていた。
長女が繰り上げ合格せず、小崎容疑者が返金に応じないため、母親が今月10日に同署に告訴した。
(2012年9月26日 読売新聞)
2012-09-26 11:13 (読売新聞)
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