架空の料金請求をするウイルスを仕込んだ、スマートフォン(多機能携帯電話)のアプリを使って、現金をだまし取ったとして、警視庁サイバー犯罪対策課は、きょう(14日)までに、不正指令電磁的記録供用などの疑いで、新宮市の男ら6人を逮捕しました。
捕まったのは、新宮市神倉(かみくら)の無職・真砂千執(まなご・ちとる)容疑者45歳とIT関連会社の役員ら合わせて6人です。
警視庁によりますと、真砂容疑者らは、ことし(2012年)1月ごろ、インターネット上にアダルトサイトを開設して、架空の料金請求をするウイルスを仕込んだ動画再生アプリを公開し、アプリをダウンロードした埼玉県の会社員に、料金としておよそ10万円を振り込ませ、だまし取った疑いです。
アプリをダウンロードすると、利用者の電話番号やメールアドレスが、自動的に外部へ送信され、スマートフォンの画面には電話番号などとともに、料金の支払いを求める画面が5分おきに表示されるということです。
真砂容疑者は、調べに対して「金に困ってやった」と供述していますが「利用規約に料金を表示していたので、詐欺になるとは思わなかった」と容疑の一部を否認しています。
アプリは、すでに削除されていますが、去年(2011年)12月からことし(2012年)1月にかけて、全国でおよそ9250人がダウンロードしたとみられていて、真砂容疑者らの口座には、およそ200人から合わせておよそ2100万円が振り込まれていました。
警視庁によりますと、スマートフォンのアプリをめぐってウイルスの供用容疑が適用されるのは全国で初めてで、今後、ウイルスの作成容疑でも追求する方針です。
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