長男を名乗る男から「株の投資で使い込み1500万円を返さなくてはならない」と電話を受けた女性が、長男に直接確認したことで振り込め詐欺と気づき、女性はだまされたふりをして現金を取りに現れた男に会い、張り込んでいた警視庁の捜査員がその場で男を逮捕しました。
警視庁によりますと、21日、東京・西東京市に住む56歳の女性の自宅に長男を名乗る男から「携帯電話を壊してしまい番号が変わった。
お母さんの番号を教えてほしい」と電話がありました。
女性は不審に思って長男の職場に電話をして確認したところ、携帯電話の番号は変わっておらず、女性は長男から「振り込め詐欺ではないか」と指摘されて警視庁に通報しました。
女性の携帯電話には22日、同じ男から電話があり、「株の投資で使い込み、1500万円を返さなくてはならない。
現金を受け取りに部下を行かせる」と伝えてきました。
女性は、警視庁の捜査員の指示でだまされたふりをして、指定された中野区の鷺ノ宮駅前に行き、現れた男に1500万円が入っているように見せかけた紙袋を渡したところ、張り込んでいた十数人の捜査員が男を取り押さえ、詐欺未遂の疑いで逮捕しました。
逮捕されたのは、自称、住所不詳・無職の弘田真之容疑者(26)で、「新宿・歌舞伎町で面識のない男から物を運ぶだけで稼げる仕事があると誘われ、携帯電話で行き先などの指示を受けていた」と供述しているということです。
警視庁は、ほかに関わった人物の特定を進めています。
2012-08-23 21:02 (NHK)
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