廃棄物処理会社「日本ティーエムアイ(TMI)」(長野県松本市)の未公開株をめぐり、無登録で投資を募ったとして、大阪府警生活経済課は18日、金融商品取引法違反(無登録営業)容疑で、元同社社長加納千之(65)=同市平田東=、経営コンサルタント顧問菊池薫(49)=東京都中央区勝どき=両容疑者ら計16人を逮捕した。
同課によると、未公開株市場のグリーンシート銘柄に指定されたことをうたい文句にしており、制度を悪用した投資勧誘が摘発されたのは初めて。30都道府県以上の156人に販売し、総額約9億6600万円を得ており、うち8億円近くが使途不明といい、同課は資金の流れを調べている。
他に逮捕されたのは、福岡市東区美和台新町、「キャタリスト証券」(那覇市)社長佐藤修一容疑者(44)ら。加納、菊池両容疑者は容疑を否認しているが、佐藤容疑者ら7人は認めているという。
逮捕容疑は2011年1~6月、大阪市の会社役員の男性(85)ら6636人に対し、無登録でTMI株購入を持ち掛けた疑い。
同課によると、加納容疑者から資金繰りの相談を受け、菊池容疑者がTMI株の高値売却を計画。10年9月、佐藤容疑者を通じてグリーンシート銘柄に指定させた。
投資勧誘は菊池容疑者の指示の下、TMI大阪支店が行い、全国の高齢者に「グリーンシート銘柄の有望株」「上場予定」などと電話をかけ、47万株を1株当たり400~1500円で販売していたという。
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