東証1部上場の不動産業「太平洋興発」(東京都台東区)が管理業務を委託されていたマンション管理組合から7000万円をだまし取ったとして、警視庁捜査2課と蔵前署は2日、埼玉県鶴ケ島市松ケ丘4、同社元契約社員、奥沢輝雄容疑者(60)を詐欺容疑で逮捕した。同課は、奥沢容疑者がほかにも東京都と山梨県のマンション計7棟の管理組合から約5億5000万円をだまし取った可能性があるとみている。
逮捕容疑は昨年4月、東京都港区のマンションで、管理組合の理事長に「組合の口座を増やす必要があるので、銀行届け出印を用意して」とうそをつき、組合名義の新規口座を開設。同10月までに組合の元の口座から新口座に修繕積立金計7000万円を無断で振り込んで、だまし取ったとしている。
捜査2課によると、奥沢容疑者は容疑を認めているという。
同社の内部調査で着服が発覚。奥沢容疑者は社内調査に「競馬などに使った」と認め、今年2月、懲戒解雇された。
同社は「業務の見直しや内部監査の強化により再発防止に努めたい」としている。
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